ドラムのセッティングの大切さ

セッティングで一番大切な事、どこを一番しっかりさせたら良いかと聞かれたら私は、イスの高さとイス(体)とセットの距離ではないかと答えます。

この2つの関係はとても大事で、一見あまり関係無いようですが少し考えると切っても切れない関係だという事が解ります。この2つがしっかり決まっていないと、日によって、バスドラムの踏み心地が違って感じたり、前回出来ていたフレーズができなくなってる!なんてことに繋がります。

イスの高さとセットとの距離について

ドラムセットとの距離をx軸とします、そしてイスの高さをy軸とします。ペダルの踏み心地は、x軸とy軸両方で変わってくるんです。したがってイスの高さだけを変えても、セットとの距離、x軸方向にずれが生じていたら調節の意味がなくなります。イスの高さの調節をするときはセットとの距離も同時に意識すること、これを頭に入れて調節してみましょう。

どうやって決めれば良いの?

まず、イスの高さは主にペダルの踏み心地に大きく作用します。近年はイスを低いセッティングにしている方が多い傾向にあるようです、私もそのうちの一人です。イスが低いと、重心が安定しドシッとパワーのあるバスが踏めるんですね。ただし、このセッティングは腰痛や椎間板ヘルニアをわずらう原因に直結します。私の知り合いにもドラマーの敵であるそれらの病気を発症している知り合いがいます。私生活にも影響を与えるので極度にイスを下げての長時間のプレイは避けましょう。

イスの高いセッティングについてですが、これは、往年の名ジャズドラマーの方々を見ると高い傾向にある事がわかります。これはバスドラム一発一発に重きを置くロックスタイルとは逆で、心地よいバスドラムのフェザリング(軽い力で4分や8分を刻む事)をプレイすること等にむいているんですね。瞬間的に入れるトリッキーなバスフレーズにも向いています。腰にもとても優しいセッティングになります。

続いてセットとの距離、これはペダルの踏み心地もですが、太鼓類の叩きやすさにも影響します、タム回しを意識して体を近づけると、スネアを叩くのが窮屈になります。逆にスネアの叩きやすさを意識すると、タムから離れてタムが叩きにくくなってしまいがちです。

まとめ

セッティングで自分の好きなドラマーを意識することはとても大事な事で、どうセッティングしたら良いかわからないドラマーは好きなドラマーやかっこいいドラマーを参考にしたり真似することから入りがちです。

しかし自分に合うセッティングを見つけることで大事なことは、自分の体型や体格を知ること。そして憧れのドラマーとどう自分の体系が違うのかを知ること。近ければ参考にしても良いですが、体型が遠ざかっていればいるほど参考にならない事を覚えておきましょう。

憧れのドラマーが大柄で、あなたが小柄であればいくら真似しようとも、それはただ叩きにくくしているだけかもしれないのです。ドラムセットがなぜあんなにも調整する箇所が多いのか、それは一人一人の体型、身長、体重、手の長さ足の長さが違うからではないでしょうか。自分がどんなプレーヤーになりたいか、どんなジャンルが好きなのかそして自分の体系、それらを合わせた上でセッティングを考えてみてください。

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